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 「スコッチ」はウイスキーの一種です。
世界5大ウイスキーの一つに数えられており、本場のウイスキーと言われるほど人気があります。独特のスモーキーなフレバーが魅力で、日本にもたくさんの銘柄が流通しています。
 そんなスコッチウイスキーですが、実は産地や銘柄によって大きく個性が異なります。今回は
スコッチウイスキーの特徴を解説しながら、特に人気の高いおすすめ銘柄を紹介していきます。 

スコッチとは?本場スコットランドのこだわりウイスキー
スコッチは、ずばりスコットランド発祥のウイスキーのことです。ざっくりと解説すると、トウモロコシや大麦などの穀物で蒸留酒を造り、木樽で熟成させたお酒になります。
 スコッチウイスキーはアイリッシュウイスキー・アメリカンウイスキー・カナディアンウイスキー・ジャパニーズウイスキーとともに「世界5大ウイスキー」に数えられており、スコットランドだけではなく世界中から人気を集めています。
 5大ウイスキーの中でも、麦芽を乾燥させる際に使うピート(泥炭)の香りが強いのが特徴でほんのりスモーキーな印象です。見た目は琥珀色であることがほとんどですが、産地によっても味や香りが異なり、銘柄ごとの多彩なバリエーションを楽しめます。
スコッチウイスキーが誕生した歴史と背景

 スコッチウイスキーは、
世界に数あるウイスキーの中でも歴史が古いとされており、なんと誕生したのは500年以上前だと言われています。スコットランドの公式記録では、1494年にはウイスキー造りがすでに行われていたことがわかっています。
 ただし当時のウイスキーは、初めから今のような琥珀色の見た目をしていたわけではありません。むしろほぼ透明に近く、どちらかというとウォッカやジンのようなスピリッツ(蒸留酒)に近かったそうです。 
現在の琥珀色の見た目になったのは偶然がきっかけで、スコットランドがイングランドに併合されることによりお酒の密造がよく行われていたことが理由だと考えられています。
ウイスキーをシェリー樽に隠しながら保管していたところ、樽でうまく熟成され、現代のようなまろやかな琥珀色のウイスキーが誕生することとなったそうです。
 やがて1823年に酒造法改正がなされると、密造の時代が終幕しウイスキーは公に流行していくこととなります。秘密裏にウイスキーを造っていた蒸留所が公に求められ、政府公認でのウイスキー造りが行われるようになりました。
スコッチウイスキーの定義

 先ほどスコッチウイスキーはスコットランドで造られると紹介しましたが、実はただスコットランドで造るだけでは「スコッチウイスキー」を名乗ることはできません。
スコッチウイスキーは品質を守るため、英国の法律で以下のように定義づけされています。
【スコッチウイスキーの定義】
- 1.水、酵母、大麦麦芽(モルト)およびその他の穀物を原料とする
 - 2.スコットランドの蒸留所で糖化と発酵、蒸留を行う
 - 3.アルコール度数94.8%以下で蒸留
 - 4.容量700リットル以下のオーク樽に詰める
 - 5.スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる
 - 6.水および(色調整のための)スピリットカラメル以外の添加は不可
 - 7.アルコール度数40%以上で瓶詰めする
 
引用元:スコッチ・ウイスキー – Wikipedia
上記の7項目を全て満たしていないと、いくらスコットランドで造られていてもスコッチウイスキーを名乗ることはできません。
 反対に言えば、スコッチウイスキーと明記されているものは、上記の厳しい基準をクリアしたことになります。本場のウイスキーを見極めたいのであれば、スコッチウイスキーという表記に注目してみると良いでしょう。
スコッチウイスキーが造られる6つの地域について

 同じスコッチウイスキーでも、つくられる場所(=産地)によっても個性が異なります。スコッチの産地は主に6箇所に分けられていて、それぞれ以下のような特徴があります。
【スペイサイド】
スコットランド北東部のスペイ川周辺地域のことです。「Speyside」と表記されます。
 ここで紹介する6つの産地の中でも特に有名な蒸留所が集中している、いわばスコッチウイスキーの名産地となります。特に「マッカラン」や「グレンリベット」といった、高級ウイスキーが造られていることで知られています。
 スペイサイドのウイスキーは華やかで風味の強い銘柄が多く、リッチな味わいを楽しめます。日本人の舌にもよく合う、初心者でも飲みやすい銘柄が多いです。
【ハイランド】
スコットランド北部の大きな地方で「Highland」と表記されます。非常に面積が広く、特にハイランドの中でも北部には有名蒸留所がたくさん揃っています。「グレンモーレンジィ」などが造られる場所であり、銘柄によって様々な個性あるウイスキーが造られる場所でもあります。
【ローランド】
ローランド「Lowland」は、スコットランドの南側にある大きな地方です。エディンバラやグラスゴーといった有名な都市部も含まれています。
 蒸留所の数自体は6箇所のみと少ないですが、「オーヘントッシャン」や「グレンキンチー」などの日本でも有名な銘柄が造られている場所です。
 特にブレンデッドウイスキーに欠かせないと言われるグレーンウイスキーの名産地でもあります。
【アイラ】
アイラ「Islay」とは、アイラ島のことです。スコットランドから西側に位置する島で、面積はさほど大きくありません。あくまでも小規模な島で蒸留所は8箇所のみですが、それでも「スコッチの聖地」と言われるほど上質で美味しい銘柄が揃っています。
 例えば「ラフロイグ」や「ボウモア」と呼ばれる銘柄がこのアイラ産のものです。
 アイラ産のウイスキーはスコッチの中でも特にピートをたくさん使用しているため、独特なスモーキーな風合いが強い傾向にあります。そのため初心者は敬遠する方も多いですが、徐々にアイラのウイスキーにハマってしまうというコアなファンが多いです。
【キャンベルタウン】
キャンベルタウンは「Campbeltown」の綴りで、人口わずか5,000人程度の小さな港町です。しかし小さな町ながらも、かつては30を超える蒸留所がありウイスキーの産地として有名でした。
 ただし現代では蒸留所の数が減っており、その数は3箇所、銘柄にしても5つほどしかありません。そのためウイスキーの名産地を名乗るには、少し寂しいかもしれません。
 ただし蒸留所が減ったからといって、造られているウイスキーの価値が下がるわけではありません。むしろ「スプリングバンク」や「ロングロウ」といった銘柄で、コアなファンを魅了し続けています。
 なおキャンベルタウンのウイスキーは、塩気と甘みをどちらも感じられる個性的なバランスをしています。
【アイランズ】
アイランズはスコットランドの島々の総称です。ただしアイラ島だけはウイスキーにおいては別のカテゴリーとして考えられているため、ここでのアイランズには含みません。
 アイランズは島ごとに特徴が違うため、一概にこんな味と断言することはできません。蒸留所や銘柄ごとに個性があるのがアイランズの特徴だと言えるでしょう。
 アイランズでは色々な銘柄のウイスキーが造られていますが、日本で有名なものだと「タリスカー」や「ハイランドパーク」といった銘柄になります。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーの違い

 スコッチウイスキーを語る上で外せないのが
モルトウイスキーとグレーンウイスキーの存在です。ウイスキーは原料となる穀物の内容で、種類が分かれています。
モルトウイスキー
「モルトウイスキー」は大麦麦芽を使ったウイスキーであり、独特な香ばしさを持ちます。特に他の蒸留所のウイスキーとブレンドせず、一つの蒸留所でのみ造られたウイスキーはシングルモルトと呼ばれ、蒸留所ごとの特徴が色濃く出やすく個性的な味をしています。
グレーンウイスキー
一方「グレーンウイスキー」はとうもろこしや小麦などの穀物から造られていて、個性強めのモルトウイスキーに比べさっぱり軽い口当たりであることが特徴です。非常に穏やかな味なので、サイレントスピリッツと呼ばれることもあります。
ブレンデッドウイスキー
ちなみにモルトウイスキーにグレーンウイスキーを混ぜ合わせた「ブレンデッドウイスキー」と呼ばれるものもあります。複数の原酒をバランスよく合わせたブレンデッドウイスキーは、非常にバランスが良く飲みやすい味であり初心者におすすめです。価格もシングルモルトに比べ安価であることが多く、初心者でもトライしやすいです。
スコッチウイスキーのおすすめ人気銘柄15選
1.グレンドロナック
グレンドロナック
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   ハイランド地方で造られる代表的なシングルモルトモルトウイスキーです。シェリー樽由来の程よいフルーティーさとビターさのバランスが取れた1本です。熟成期間によってラベルの色が変わり、熟成が長いほど濃厚でフルボディとなります。
2.アードベッグ
Ardbeg(アードベッグ)
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   グリーンがかったおしゃれなボトルが目印です。アイラで生まれたシングルモルトのウイスキーで、非常にピーティーでスモーキーなのが魅力です。非常に個性的な1本で、強いクセがあるため玄人向けですが熱狂的なファンが多いです。
3.アバフェルディ
Aberfeldy(アバフェルディ)
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   ハイランドで造られる、はちみつの香りが特徴的なモルトウイスキーです。通常よりも長い70時間という発酵時間をかけ、昔ながらの木製の発酵槽を用いることで、特徴的な甘みが生まれています。品質を守るため3マイル上流の水源から水を確保しており、フルーティーな中に独特のスパイスが感じられます。
4.アイリーク
アイリーク
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   アイラ島で造られるウイスキーです。リリースはグラスゴーに拠点が多く「ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー」です。アイラ島にあるいくつかの蒸留所で造られた原酒を使用していますが、その蒸留所名はシークレットという謎多きアイラのモルトウイスキーです。
5.ウシュクベ
ウシュクベー
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   絶妙なバランスをキープした“ヴァデッド・ウイスキー”です。ここまで紹介した人気ブランドのウイスキーがシングルモルトであるのに対し、ウシュクベは複数の原酒をヴァッティングさせているため非常に飲み心地が良くバランスに長けています。スムーズな口当たりで、スモーキーとスパイシーさを感じられるブランドです。
6.マッカラン
ザ・マッカラン
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   スペイサイドで造られる、上品で質の良いシングルモルトウイスキーです。シェリー樽が生み出す絶妙な色合いが魅力で、上品な甘さとまろやかさ、華やかな香りを感じられます。
 スコッチの中では比較的クセが少なく、飲みやすいです。“シングルモルトのロールスロイス”と讃えられるほど完成度が高く、日本での人気も非常に高いです。
7.インバーハウス
  “キスのように柔らかく”というキャッチコピーがつけられた、飲みやすいブレンデッドウイスキーです。非常にコスパが良く、日本での人気も高いです。
 華やかな花と柑橘の香りが楽しめる1本で、甘さの中にも独特のスパイシー風味を感じます。ライトボディタイプで刺激が少ないので、ウイスキー初心者にもおすすめできます。
8.グレングラント
THE GLEN GRANT (ザ グレングラント)
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   スペイサイド地方で造られるシングルモルトウイスキーです。なんとイタリアでのシェア率70%を誇るブランドで、イタリア人にとっては非常に身近なブランドとなっています。ピート色の強いグレングラント川の水「ブラックバーン」を使って造られています。
9.デュワーズ
Dewar's
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   創業から170年というジョン・デュワーサンズ社が造る、伝統を誇るブレンデッド・ウイスキーです。アバフェルディをキーモルトとし、複数の原酒をうまく組み合わせています。
 特にアメリカでの人気が高いブランドで、日本でも特にバーで人気があります。バランスの崩れにくい味わいで、ハイボールにしても美味しいです。
10.ティーチャーズ
TEACHER’S(ティーチャーズ)
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   150年以上の歴史を持つスコットランドのブレンデッドウイスキーです。甘味が強くやや重めのウイスキーで、ハイボールにした時のバランスが絶妙です。スコッチらしいスモーキーさやピート香をしっかりと楽しめる、安価で手に入りやすいウイスキーです。
11.タリスカー
Talisker(タリスカー)
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   スコットランドのスカイ島で生まれた、潮風のような香りの個性的なウイスキーです。胡椒のようなスパイシーさがあり、酸味と甘味のバランスに優れています。モルトの風味を生かしながらも、2回の蒸留を経てスッキリとした口当たりにし上がっているのがポイントです。
12.グレンフィディック
GLENFIDDICH(グレンフィディック)
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   スペイサイドで造られるウイスキーで、シングルモルトの先駆けとして有名なブランドです。甘くフルーティーで飲みやすく、程よいスパイシーさも感じられます。インターナショナル・スピリッツ・チャレンジでの金賞獲得歴もあるなど、世界的に評価の高い銘柄です。
13.ラフロイグ
LAPHROAIG(ラフロイグ)
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   薬草や磯のような個性的な香りのウイスキーです。製造はアイラ島にて行われています。独特のどっしりしたボディでクセが強く、コアなファンの多いウイスキーとなります。
 磯の香りで和食との相性も良く、日本での人気は高いです。
14.ボウモア
BOWMORE(ボウモア)
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   アイラ島の最古の蒸留所、ボウモア蒸留所にて造られるシングルモルトです。ピート香が強めで、それでいて蜜のような甘味もあります。
 独特な磯の香りもあり、長くゆっくり続く余韻を楽しめます。
15.シーバスリーガル
Chivas Regal (シーバスリーガル)
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   200年以上の伝統を誇り、100カ国以上で愛飲されていうという代表的なスコッチウイスキーです。フルーティーな香りながらも味わいはドライで、初心者でも飲みやすいブレンデッドウイスキーです。色々なシリーズがあり、それぞれに違う個性のある味わいを楽しめます。
スコッチウイスキーの美味しい飲み方
トゥワイスアップ
スコッチウイスキーはさまざまな飲み方で楽しむことが可能です。一番メジャーとされているのがウイスキー:水=1:1にした「トゥワイスアップ」と呼ばれる飲み方で、本来の香りを楽しみながらもまろやかな舌触りを楽しめます。そのほかロックやストレートで飲む方も多いです。
ハイボール
近年では炭酸水で割り、ハイボールとして楽しむ方も増えています。スコッチの芳醇な香りはハイボールにしても相性が良く、通常の炭酸水だけでなくジンジャーエールで割るのも人気があります。
不要なスコッチウイスキーは買取専門店の査定に出してみよう
スコッチウイスキーはマッカランなど日本でも人気の銘柄が多いです。特に熟成年月の長いヴィンテージのボトルは、高級品として親しまれる傾向にあります。実際のバーやレストランで提供されることも多く、非常に需要が高いです。
 もし自宅に未開封のいらないスコッチウイスキーがあるという方は、買取専門店の査定に出してみるのも一つの手です。スコッチウイスキーは自宅保管でも痛みにくいので、未開封であればきちんと値段をつけてもらえることが多いです。
 ただしスコッチにはたくさんの銘柄があるので、あまりお酒に詳しくないリサイクルショップに売ってしまうのはおすすめできません。せっかく売るのであれば、きちんとお酒の知識に詳しい専門スタッフが在籍しているところを選ぶと良いでしょう。
 リンクサスでももちろんスコッチウイスキーの買取に対応しています。お酒に詳しいスタッフがどんな銘柄でもきちんと価値を判断するので、安心して査定をお任せください。
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まとめ
スコットランドで造られる「スコッチウイスキー」は、独特なスモーキーさと特徴的なピート香で日本でも大きな人気を集めています。産地や銘柄によって味わいも大きく変わってくるため、違いを知っておけばより一層スコッチウイスキーを楽しめるようになるでしょう。
 またスコッチウイスキーは市場での人気も高いため、もし不要で未開封のものがあれば売ることもできます。まずは査定や相談だけでも大丈夫なので、気になった方はぜひ買取査定依頼をしてみてください。