
グレンフィディックはスコッチウイスキーを代表する銘柄です。世界中のウイスキーファンに愛されている銘柄であり、日本にもたくさん流通しています。
そこでこの記事では、グレンフィディックの歴史や味や製法に触れながら、おすすめのシリーズを紹介していきます。この記事を読めばグレンフィディックについて理解が深まり、より一層スコッチウイスキーを楽しめるようになること間違いなしです。

目次
グレンフィディックは、スコットランドのスペイサイド地方で造られるシングルモルトウイスキーの銘柄です。

スペイサイド地方はスコッチの聖地と呼ばれるほど有名な場所であり、いわば王道のウイスキーと言えます。
ちなみにグレンフィディックはゲール語で「鹿の谷」を意味しており、ウイスキーのラベルには鹿のアイコンが描かれています。生産量が非常に多いことが特徴であり、なんと世界で売られているシングルモルトウイスキーの3割以上はグレンフィディックだとも言われています。日本でもたくさん流通している銘柄なので、バーや酒屋などを探せば見かけることが多いかと思います。
シカのマークの”グレンフィディック”。蒸留所の前の川によく野生のシカが水を飲みに来る。それくらいキレイな水で仕込まれるんだそう。こちらも18年がたまらん香りでした。 pic.twitter.com/v3dTGkl5w2
— its (@its_0813) June 7, 2015

グレンフィディックはウイスキーの中でも、グレンフィディック蒸留所で造られるモルト酒のみを使った「シングルモルトウイスキー」に当たります。グレーンウイスキーをブレンドして造られるブレンデッドウイスキーとは違い、モルトだけを使うことによって上質で奥深い味わいに仕上がっているのが特徴です。
なおシングルモルトウイスキーは、蒸留所ごとに個性的な味わいとなることが多く、クセが強いものが多いです。しかしグレンフィディックは奥深く個性がありつつも、非常に飲みやすいことで知られており、初心者やウイスキーの個性が苦手な方にもおすすめしやすいです。香りは華やかでフルーティーであり、口に含むと上品な甘みを堪能できます。

グレンフィディックの人気の理由の一つにコスパの良さが挙げられます。
通常、シングルモルトウイスキーはブレンデッドウイスキーよりも高級品として扱われることが多く、価格設定が高めになっている銘柄が多いです。しかしグレンフィディックはシリーズによっては3,000円前後で購入できるボトルもあり、非常にコスパが良いことで知られています。お手頃価格で入手できることから、ストレート以外にもハイボールなどいろいろな飲み方で挑戦しやすく、誰でも気軽にチャレンジできるのが魅力です。
デイリーから少し特別な日まで、シーンを問わずに飲めるのがグレンフィディックの大きな特徴と言えるでしょう。実際にグレンフィディックは自宅用、お土産用、もてなし用など、さまざまな目的で購入されています。

グレンフィディックは100年以上の歴史を持つ伝統的なウイスキーであり、ネームバリューもあります。
歴史がスタートしたのは1887年のことであり、スコットランド北部のスペイ川流域(スペイサイド)に、創始者であるウィリアム・グラント氏が家族総出でグレンフィディック蒸留所を造ったことが始まりです。スペイサイド地方の中でも特にウイスキー産業が盛んなダフタウン地区にできた蒸留所は、多くのライバルたちと切磋琢磨しながら上質なウイスキー造りに努めてきました。
1920年代の禁酒法で取り締まりが厳しかった時代などもアイディアを生み出し続け、1950年には蒸留器をメンテナンスする職人まで蒸留所に常駐させたりと、ウイスキー造りに情熱を注ぎ、グレンフィディックはやがてスペイサイドでも著名な蒸留所として成長していきました。
特に大きく有名となったきっかけは、1963年に他社に先駆けて「シングルモルト」を発売したことです。それまではブレンデッドウイスキーが主流だった市場にシングルモルトが登場したことは、消費者たちにとって大きなインパクトのある出来事となりました。このことをきっかけにグレンフィディックは世界的に有名な銘柄となり、その後順調に生産量を伸ばしていったと言われています。
現在では創業から130年以上が経過していますが、伝統的な製法と味を守りながら愛され続ける銘柄としてウイスキー業界に君臨し続けています。
グレンフィディックには厳選した大麦と、敷地内にあるロビーデューの上質な湧き水が原料として使われています。蒸留からボトリングまで、全ての工程を徹底した管理のもとで行っているのが特徴です。
使用している蒸留機は小型のものが多いですが、初留・再留併せると28基もの蒸留基を保有しており、これはスコットランド内でも最多の数となっています。
そして蒸留所には製造工程ごとにプロフェッショナルな職人が常駐しており、常に品質が保たれています。例えばスチルマンと呼ばれる蒸留職人、そして銅製の蒸留器を正しく管理する銅器職人などです。さらにマスターディスティラーが味の均一化を図っており、常に同じ味わいが提供されるように工夫されています。
このように、グレンフィディック蒸留所は設備や原料はもちろん、人員にまでこだわりを持ってウイスキー造りに取り組んでいるのがポイントです。多くの要素が絡み合うことで、伝統的な味わいがきちんと表現されているのです。
グレンフィディック蒸留所
少数限定のパイオニアツアー
ここは、家族経営として知られる蒸留所。まずはそのファミリー部屋に案内され、ウイスキー片手にくつろいだ後に
樽の熟成庫を探検→瓶に好きな樽のウイスキーを詰めて
→ティスティングルームでフルコース?を満喫
4時間の長丁場!動悸止まらない pic.twitter.com/KJJZ2aBteM— だってらん??アイリッシュウイスキー (@datte396023) June 11, 2018
グレンフィディックとしばしば比較されるのがグレンリベットという銘柄のウイスキーです。
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グレンリベットもスペイサイドで造られるウイスキーで、世界的に有名なシングルモルトです。
グレンフィディックとグレンリベットは製造している蒸留所そのものが異なるため、味わいも違ってきます。グレンフィディックが蜂蜜のような甘みがあるのに対し、グレンリベットは青リンゴ系の爽やかな甘みで、キレがありドライな印象を受けます。
どちらも世界的に人気のある銘柄であり、どちらの方が美味しいと感じるかは個人の好みとなります。基本的にグレンフィディックは、甘く飲みやすいウイスキーを求めている方に向いています。
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アメリカンオーク樽およびスパニッシュオーク樽で12年以上熟成させたモルト酒を使ったウイスキーです。グレンフィディックの中でもスタンダードなボトルとなり、世界で一番売れているシングルモルトウイスキーです。
香りは洋梨を思わせるフルーティーさがあり、口に含むと華やかな上品さを感じます。バニラのような樽香も感じられ、非常にバランスの整った1本です。
世界的な評価も高く、2014年にはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)やインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)において金賞を受賞しています。
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アメリカンオークのバーボン樽とホワイトオークの新樽、ヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽で熟成したモルト原酒をバランスよくヴァッティングしたウイスキーです。ヴァッティング後、ソレラバレットと呼ばれる大桶にて約6カ月のあいだ後熟成させています。
熟成期間が長いことから、12年ものに比べてシェリー香が強いのが特徴です。グレンフィディックらしいフルーツさの中に、ドライフルーツのようなマイルドな甘みやビターチョコのようなニュアンス、シナモンのようなスパイス感がプラスされています。余韻も長く、深みのあるウッディな印象を受けます。
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18年以上熟成したモルト原酒を使用したウイスキーです。熟成にはアメリカンオークのバーボン樽やスパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽を使用しており、さらにヴァッティング後にスモールバッチと呼ばれる小さめの樽で3ヶ月以上後熟成させています。
スモールバッチの特徴として、樽とウイスキーの触れる面積が大きいため、香りがつきやすいという特徴があります。香りは甘酸っぱいりんごやシナモンを思わせる上質で深いものであり、口に含むとさらにバニラ感やドライフルーツ・レーズンのような濃厚で豊かな甘みを感じます。
ベーシックなボトルに比べ甘みも奥行きもあるので、スイーツ感覚で堪能できるのが特徴です。一口飲むだけで贅沢さを味わえる、高級感のある味わいです。
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名前の通り、21年以上熟成させたモルト原酒を使用したウイスキーです。グレンフィディック自慢のアメリカンオークのバーボン樽やスパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽で熟成、さらにヴァッティング後にはカリビアンラム樽を使いおよそ4ヶ月の後熟成をしています。
従来のグレンフィディックらしいフルーティーさに加えて、ジンジャーやイチジク、ライムといったエキゾチックな味わいを堪能できます。口当たりは非常に滑らかで、飲みやすいです。
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同じスペイサイドにあるビール蒸留所とのコラボレーションにて生まれた商品です。グレンフィディック蒸留所が実験的に造っているエクスペリメンタルシリーズの第一弾であり、モルトウイスキーを熟成させるためにビールを寝かせた樽を使用しているのが特徴です。
グレンフィディックらしい青リンゴやシトラス・グレープフルーツ系の爽やかな香りの中に、IPAの麦芽感や黒糖のような風味を感じられる個性的な1本です。ビール好きの方におすすめしたいシリーズです。
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アメリカやイギリスのみで限定発売される珍しいグレンフィディックです。日本未発売の銘柄なので、国内ではやや希少価値が高いです。
ラム樽を使用すること、甘口とスモーキーさをバランスよく保っています。風味を楽しみたい方におすすめのボトルです。
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初代モルトマスターのレシピを忠実に再現したボトルで、パッケージも当時のものがそのままデザインとして再現されています。飲んで楽しめる、飾って楽しめると一石二鳥のボトルです。
ヨーロピアンオーク・シェリー樽由来の芳醇な香りで、洋梨のような華やかさとフルーティーさを堪能できます。グレンフィディックファンの方にはぜひ試してもらいたいです。
お疲れ様です?
今日は早々と
グレンフィディックをハイボールで?ちょっと甘くて飲みやすい。
暑い時はハイボール?乾杯? pic.twitter.com/MnJp2eQYPU
— katayuni (@katayuni08) August 25, 2021
グレンフィディックは王道モルトとしてバランスが良く、どんな飲み方でも楽しめる銘柄です。甘味のある味わいを堪能したいのであれば、ストレートで飲むのがおすすめです。ショットグラスに注いで、ゆっくり味わってみてください。なお加水をする場合は、水は少なめのほうが美味しく感じやすいです。
また味わいが甘めでフレッシュな飲み口なので、ハイボールにしても風味が損なわれにくいです。強いアルコールが苦手な方や炭酸が好きな方、より清涼感を求める方はぜひハイボールで堪能してみてください。
・グレンフィディック:炭酸水=1:3程度

グレンフィディックはピーナッツやピスタチオ、クルミなどのナッツ類との相性が良いです。またナッツ類のほか、チーズ系のおつまみとも相性抜群です。チーズを選ぶ場合はスコットランド産のチェダーチーズなど、少し硬めのタイプがおすすめです。デザート系が好きな方には、ミルクチョコもおすすめできます。
ハイボールにして飲む場合は、少し塩分が強めのものが適しています。オイルサーディンや唐揚げは定番として愛されています。そのほかビーフジャーキーや燻製系の食べ物もおつまみとして適しています。
世界で最も有名なシングルモルトウイスキー「グレンフィディック」の魅力を紹介しました。
グレンフィディックは生産量が多く、比較的入手しやすいウイスキーとなります。シングルモルトながらコスパも良いため、手軽に飲める上質なウイスキーを探している方はぜひチェックしてみてください。シリーズ商品が多くあり、ボトルによって味わいが異なるので、飲み比べながら楽しむのもおすすめです。




